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中国の月面無人探査機「嫦娥5号」が、月への軟着陸に成功したと、新華社通信や国営中央テレビが伝えました。

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嫦娥5号は、月の表側の北西部の「嵐の大洋」と呼ばれる地域の近くの火山「リュムケル山」に着陸。周辺の土壌サンプル約2キロを採取して地球に戻る予定です。試料の持ち帰りに成功すれば、中国としては初めてとなります。

中国の月探査機は、2013年に嫦娥3号が月の表側に、19年には嫦娥4号が裏側に着陸を成功させています。

習近平指導部は2030年に「宇宙強国」としてアメリカに対抗する目標を掲げるなど、宇宙開発に力を入れています。中国の宇宙開発局トップの張克倹氏は19年、「10年以内の有人月探査」「月面に研究用基地を建設」などの計画があると明かしています。

中国は火星探査にも踏み出しており、今年7月に初の火星探査機「天問1号」を打ち上げています。同機は21年2月に火星の周回軌道に入り、5月に着陸予定。火星の地質や気候などを調査する予定です。

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