ロックダウンしたロンドンの様子。写真:lortek / Shutterstock.com
ヨーロッパが、新型コロナウィルス感染の第二波に襲われています。
「我々は感染第二波のまっただ中にいる」。フランスのマクロン大統領はこのほど、テレビの取材にそう語りました。
フランス政府は、パリを含む都市圏など9地域で、夜9時以降の夜間外出を原則禁止すると発表。期間は17日から4週間の予定で、議会の承認が得られればさらに延期されます。外出禁止の時間帯は、飲食店などの営業も禁止されます。
マクロン氏は、「経済復興を優先させたい」という考えから規制強化には慎重でしたが、感染者の増加に「ロックダウンは何としても避けなければならないが、夜間外出禁止はやむを得ない」という判断を下したようです。
またスペイン政府は、首都マドリード全域をロックダウン(都市封鎖)する措置を発表。一方、マドリードの裁判所は「ロックダウンを認めない」という判決を下しました。判決の理由について、裁判所は「保健政策は地方自治体に委ねられているため、保健省の権限外だ」と説明しています。
まさに今、世界は混沌とした様相を呈しています。