2020年11月号記事
激震のインタビュー集
中華帝国の崩壊と日本の覚悟
米中による天下分け目の戦いが繰り広げられる中、日本はアメリカの側につくという旗幟を鮮明にすべきだ。
(編集部 片岡眞有子、山本慧)
CONTENTS
- Interview01
- "指名手配犯"が掲げる「影の議会」に中国が青ざめた
民主活動家 サイモン・チェン 本誌p.34 - Interview02
- 習近平に心服する部下などいない
民主中國陣線主席 チン・ジン 本誌p.37 - Interview03
- 尖閣では自衛隊が戦う前に政治家が降参してしまう
元米海兵隊大佐 グラント・ニューシャム 本誌p.40 - Interview04
- オバマに更迭された男が語る ファーウェイ排除は中国との戦争準備
元米海軍大佐 ジェームズ・ファネル 本誌p.44
米中の覇権争いが日ごとに激しくなっている。
トランプ米大統領は9月上旬に「デカップリングによってであろうと、すでに行ってきた高関税導入によってであろうと、我々は中国への依存を終わらせるつもりだ」と述べ、中国を繁栄させたシステムを変えることを強調した。
中国はアメリカのやり方に反発し、「中国抜きの世界には未来がない」と発信しているが、どうも雲行きが怪しい。
その象徴が、中国共産党幹部を養成する「中央党校」の元教授・蔡霞氏が6月に、習近平国家主席を「マフィアのボス」と批判し、解任を要求したことだ。胡錦濤前主席の側近を務めたエリート中のエリートが、「党内には自分と同じ見解を持つ者が約60~70%いる」と証言したことから、世界は驚いた。
共産党の権力基盤が揺れつつある。今回、その実態に迫るとともに、日本の対中姿勢を問う。