1月15日、年次教書演説で憲法改正などを宣言するプーチン氏。写真:ロイター/アフロ。

2020年4月号記事

ニュースのミカタ 4

国際

退任後も権力維持へ

プーチン氏の責任感の表れ

ニュース

憲法改正を宣言

ロシアのプーチン大統領が、2024年の退任後に向けて動き始めています。

プーチン氏は今年1月の年次教書演説で憲法改正を宣言。議会下院が首相や閣僚の任命を担い、大統領の諮問機関「国家評議会」の地位を高めるなど、権力機構を変える方針です。

この改正案に、「任期後も権力に居座り続ける独裁者」と国内外で批判的な見方が出ています。

同氏は最近、中国と軍事的に接近し、「中露同盟」の様相を呈しています。ロシア国内では昨年、インターネット規制法を施行するなど自由を制限。「強権」イメージはさらに強まっています。