会見に臨む、幸福実現党の小松氏(右)と、小川氏。
幸福実現党の小松憲司(こまつ・けんじ)氏が10日、高知県庁で、同党の公認候補として次期衆院選高知1区に立候補することを表明。同党政調会長代理の小川佳世子(おがわ・かよこ)氏も、比例四国ブロック1位での立候補を表明した。
高知1区、小松氏「幸福の基は日々の豊かさ、遠い将来にわたる安心・安全の予感」
小松氏は、1958年高知県生まれ。東海大学文学部を卒業後、高知県警に奉職。警察官として地域の安全や犯罪者更生に尽力してきた。学生時代は箱根駅伝を3回走り、社会人になってからは高知マラソンで優勝し、コースレコードを持つ。現在、幸福実現党高知県第1支部代表をつとめている。
小松氏は、「幸福の基にあるのは、日々の豊かさと遠い将来にわたる安心・安全の予感です」として、経済分野では「大減税」や「規制緩和」、そして国防部門では憲法9条の改正などを打ち出している。
大減税では、消費税を10%から5%に下げること。特筆すべきは、加工・流通・販売すべての過程で課税する税制を、欧米式に合わせて店頭消費部門のみに課税する「売上税」方式に一元化することで、一大消費景気の喚起をめざすというものだ。
規制緩和については、建築制限を例にとり、「用地取得から起工まで半年・1年とかかる建築検査の期間を短縮することで、企業や起業家の事業計画の効率化を進める」など、各企業の活力を引き出すことを目指している。さらに高知県を「相続税ゼロ」の経済特区として私有財産権を保障し、他県民や親日国の富裕層の移住、企業移転を促すことを目指す。
国防に関しては、「自国を覇権国家の悪意の侵略から守り、国際紛争の調停役として、日本の国力相当の使命を果たすためには憲法9条改正が急務」として、陸・海・空の国防装備の保持を認めることなどを憲法に明記することを進めるとした。
比例四国ブロック、小川氏「交通インフラの整備が必要」
比例四国ブロック1位の小川氏は、岐阜県生まれ。中央大学を経て、幸福の科学に奉職。現在、党政務調査会長代理をつとめる。
小川氏は、「日本版トランプ減税」で経済を活性化させることを強調。「現状でも、企業は様々な節税対策を行っているため、全企業を見ると実際は15%ほどしか払っていないとも言われている。企業が余計な節税対策を行わず、事業の発展に集中できれば、税収はむしろ増えると考える」として法人税15%への引き下げの見通しを語っている。
小川氏が強調したのは、四国の交通インフラ整備の推進だ。北陸新幹線の開通に伴い、富山県では当初試算の3倍以上の経済効果が出たことを例にとり、「建設国債などを発行し、思い切った投資をすべき」とした。
具体的には「香川・愛媛を結ぶリニア新幹線を敷き、四国各県を結ぶ高速道路を建設するプラン」を挙げ、中国地方・近畿地方・九州地方へのアクセスを向上させる。「中国地方の道路網・交通網と別に、『第二国土軸』をつくることにより、災害時にも日本全国の人・物資の流れを止めないようにする」と、防災対策の一環でもあると語った。
四国を「繁栄の島」にするための政策に、要注目だ。
【関連サイト】
幸福実現党公式HP
【関連書籍】
大川隆法著 幸福の科学出版
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