《本記事のポイント》
- 韓国がGSOMIAの破棄を停止
- 孤立に気づかない文在寅大統領
- 日本は韓国と距離を取るしかない?
日本と韓国が締結している軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の失効が回避された。
韓国大統領府は22日、GSOMIAの破棄の停止を発表。また、世界貿易機関(WTO)への提訴手続きを中断する方針も明らかにした。
日韓両政府は、12月下旬、中国で日韓首脳会談を開く方向で調整を進めている。
GSOMIAは2016年、日韓で防衛に関する情報共有を密にするために締結された。これまで、北朝鮮の核・ミサイル関連の情報を中心に、29件の情報が共有されている。
しかし、韓国で徴用工をめぐる賠償請求が起きたことで、日本は半導体材料などを中心に、韓国への輸出規制を厳格化。日本への対抗措置として韓国は今年8月、日本へGSOMIAの破棄を一方的に通達していた。
孤立に気づかない文大統領
今回、韓国が協定の破棄を停止した理由の一つには、アメリカの圧力があった。
エスパー米国防長官は今月15日、韓国を訪問し、文在寅大統領や鄭景斗国防相と会談。GSOMIAの失効を回避するため、「GSOMIA破棄や日韓の対立で得をするのは、北朝鮮と中国だ」と発言していた。
トランプ大統領は、貿易戦争で中国の貿易黒字を削減することで、中国と中国から援助を受けている北朝鮮を"兵糧攻め"しようとしている。
そうした中、北朝鮮との対話や協力を進めているのが、文氏だ。アメリカから見ると、国際社会から孤立させようとしている北朝鮮に近づいて、トランプ氏の戦略に水を差すばかりか、国際社会での韓国の孤立を文氏が自ら招いているように映るだろう。
韓国の正義とは
今回、GSOMIAの失効は回避されたものの、韓国は「いつでも協定を終了できる前提の決定」と主張。協定維持の条件を、日本の輸出措置の撤回に求めている。
日本政府は、協定と輸出措置は別問題との立場を取っているため、日韓での議論は相変わらず平行線をたどりそうだ。
今後の日韓関係の方針を探るべく、大川隆法・幸福の科学総裁は今年8月、文氏の守護霊を招霊。文氏の本音を明らかにしていた。
文氏の守護霊によると、日本への基本的な外交方針は「 損害賠償を取る 」こと。「 日本を叩けば金が出てくる 」と語り、弁護士的な発想で外交をしていることが分かった。
また、GSOMIAについては、「 なんで連携しないといかんのか、私はさっぱり分からん。 (中略) やっぱり、南北を一体化すりゃあ、日本より強国になることはだいたい見えてるんだ 」と語り、日米との連携よりも南北朝鮮の統一を優先する考えを明らかにした。
中国や北朝鮮が軍備拡張を続ける東アジアの情勢を鑑みると、日本と韓国の関係が修復されるに越したことはない。ただ、これまで本誌でも指摘してきたように、韓国には異常なまでの「反日感情」があり、こうした感情は時に法律よりも優先される。
大川総裁はこうした韓国の考え方を「 韓国には、憲法の上に『情知法』というのがあり、『国民感情』なるものが、『正義』を決める鍵になるらしい 」と記している(『断末魔の文在寅 韓国大統領守護霊の霊言』)。
日本としては、アメリカとの関係を強化して、東アジアの安定へ寄与することへ力を割き、そこに韓国を付き合わせていくことがベターだろう。
(飯田知世)
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大川隆法著 幸福の科学出版
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