開会式で握手をする文在寅氏と金与正氏。写真:YONHAP NEWS/アフロ
2018年4月号記事
ニュースのミカタ 2
国際
北への"朝貢"に励む文在寅
北主導の「統一朝鮮」阻止を
「平和の祭典」の裏で、政治的駆け引きが行われました。
平昌五輪参加にあたり、金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正氏ら北朝鮮代表団が2月9日、訪韓。韓国政府は4回にわたって代表団を会食でもてなし、文在寅韓国大統領が与正氏と一緒にアイスホッケー南北合同チームの試合を観戦するなど、親密さを世界にアピールしました。
五輪開会式の会場では、文氏夫妻やマイク・ペンス米副大統領夫妻、安倍晋三首相の後ろの一段高い席に、与正氏をはじめとする北朝鮮代表団が座り、制裁を受けている側の北朝鮮が、日米韓を見下ろす状況になりました。文氏は見上げる形で与正氏と握手しましたが、その姿は「女王に仕えるようだ」と韓国内からも揶揄されました。