北朝鮮の人々の運命は、金正恩氏の決断にかかっている。
《本記事のポイント》
- 周辺国への危機をあおってきたのはトランプ氏でなく、金氏。
- トランプ氏の本音は「ホールドアップ」させること。
- 国際社会で「正しさ」を貫く国に生まれ変わるべき。
アメリカのトランプ大統領と、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長のぶつかり合いが、激しさを増している。
トランプ氏は21日、北朝鮮に対する「経済封鎖」を大幅に強化する大統領令に署名。北朝鮮と取引を行った外国の金融機関は、原則、アメリカの金融システムから締め出す。北朝鮮に入国した船舶・航空機は180日間、アメリカへの立ち寄りを禁止する、などの措置だ。
中国政府は、国内の銀行に対して北朝鮮との取引をやめさせているという。
前後して、トランプ氏が19日に国連で「(脅威を受ければ)北朝鮮を完全に破壊する」発言。これに対し、金氏が「史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に検討する」と初めて直々に声明を発表。金氏の発言について、北朝鮮の李容浩外相は「史上最大の水爆実験を太平洋上でやることではないか」と話している。
危機をあおってきたのはトランプ氏でなく、金氏
「圧力の連呼で解決できるほど朝鮮半島は単純ではない。危機をあおることなく、事態を改善する外交力こそ問われているのに、日米首脳の言動は冷静さを欠いている」(23日付朝日新聞社説)
米朝関係が一触即発の状況を迎える中で、上記のような論調も多くみられる。ただ歴史を振り返れば、周辺国への危機をあおってきたのは金氏であり、対話を続けることによって北朝鮮が核・ミサイル技術を高めてきたことは明らかだ。
「彼らに残された道は『降伏』です」
今後、トランプ氏はどのような行動に出るのか。
大川隆法・幸福の科学総裁が8月末に発刊した『緊急守護霊インタビュー 金正恩vs.ドナルド・トランプ』の中には、次のようなトランプ氏の守護霊の言葉がある。
「 われわれが北朝鮮に対し、ICBMを1発と言わず100発でも使うと決断したら、彼らに残された道は『降伏』です。『降伏』しかない。その次は…… 」
続きの詳細は同著に委ねたいが、トランプ氏の本音は、カウボーイよろしく悪党に銃を突き付けて、「ホールドアップ(降参)」させることだ。
強硬な態度で臨むことを責める向きもあるが、トランプ氏は、長年にわたって国際社会やリーダーたちが先送りしてきた課題を、自分の手で解決しようとしている。
金氏自らが初めて声明を出したが、そこには「怒り」と同時に「焦り」も感じられる。今という時期を逃して、金氏を降参させる時はない。
アメリカを支持しつつ、日本は生まれ変わるべき
安倍晋三首相は力強い言葉を発しているが、実際に北朝鮮を追い詰めているのは、アメリカの「力」だ。監視、密告、虐待、逮捕、拷問、処刑など、政府の意向で虫けらのように扱われ、苦しんでいる北朝鮮の人々を解放するためにも、日本はトランプ氏を支持していかなければいけない。
それと同時に、自分の国は自分で守れる国防力の増強、国民保護策、法律の整備、憲法改正などを進め、国際社会で「正しさ」を貫く国へと生まれ変わる必要がある。
(山下格史)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『緊急守護霊インタビュー 金正恩vs.ドナルド・トランプ』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1914
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