《本記事のポイント》

  • ロボットによる読経やネットで葬儀を配信する新サービスが話題を呼ぶ
  • 宗教的な儀式である葬儀の意味が分からない現代人が増えている
  • 死者の魂が迷わないよう、死後の世界の真実などを説くことが、聖職者の本来の使命

日本には、お盆に里帰りし、先祖供養を行う風習がある。最近は「終活」という言葉も定着し、人生の最期を迎える前に、墓や葬儀、相続などの準備を進めている人も多いだろう。

そうした中、今月下旬に開催される葬儀・埋葬などの展示会「エンディング産業展2017」に出展予定である、神奈川県のある企業が手掛ける葬儀の新サービスが話題を呼んでいる。

新たな葬儀サービスとは、ヒト型ロボット「Pepper(ペッパー)」が、僧侶に代わって読経することや、芳名帳記入をIT化した「電子芳名帳」、ネット上で葬儀を配信し、遠隔の人もスマートフォンで疑似体験できる「ネット葬儀サービス」などだ。

企業のホームページによると、このIT技術を使った葬儀サービスは、菩提寺の無い人や、檀家制度にとらわれたくない人などの現代人のニーズに応えるためのものだという。

ロボットのPepperが読経と説法!?

ヒト型ロボットのPepperは、確かに頭が"坊主"であり、導師の格好で読経するだけでなく、説法もできるらしい。Pepperの横には、人間の副住職が控え、何が起きても対応できるという。

本来、葬式とは、亡くなった人がこの世への執着を取り去ってあの世へ旅立つ、宗教的な意義を持つ儀式だ。しかし、Pepperによる読経や説法には、宗教的な功徳はないだろう。

現代の葬式は、「お通夜」「告別式」などの儀式はあるが、その霊的な意味を理解する現代人は少なくなっている。

そのため、経済合理性を重視する風潮が強まり、「格安葬儀」や、お坊さんをネットで注文するサービスが広がっている。中には、葬儀や埋葬もせず、お墓や仏壇を作らない「ゼロ葬(0葬)」を行うケースも増えている。

聖職者は宗教の本道に戻るべき

そうした中、大川隆法・幸福の科学総裁は、死者を導く聖職者の本来の使命について、次のように述べている。

既成の宗教である仏教に対して、『仏教そのものが無効である』と言う気は、まったくありません。しかし、今、生きている人が読んでも分からない漢文のお経を、信仰心がなく、あの世を信じていない人が、死んでから聴いても、分かるはずはないのです 」(『愛、自信、そして勇気』)

僧侶であれば、『魂の救済』の話ができなければいけません。それが僧侶の本来の使命です 」(『正しい供養 まちがった供養』)

聖職者の本来の使命とは、死者の魂が迷わないよう、真理を説くことにある。「死んだらどうなるのか」「あの世はどのような世界なのか」という疑問に対し、明確に真理を説く宗教が求められているのではないだろうか。

(小林真由美)

【関連書籍】

幸福の科学出版刊 『正しい供養 まちがった供養』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1811

幸福の科学出版 『天国に還るための終活』 百歳まで生きる会 監修

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1550

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