《本記事のポイント》

  • 批判を浴びるトランプ米大統領の政策は、実は本質を突いている
  • トランプ氏は演説でたびたび「神」「信仰」について語っている
  • 「神の視点」を意識しているから、ぶれずに信念を貫ける

トランプ米大統領の言動は、常に物議を醸している。

7月中旬にドイツで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20)では、不公正な貿易相手国への関税を引き上げることに加え、温暖化に関するパリ協定からの脱退を目指すという姿勢を崩さなかったため、他国から孤立した。

ただよく分析すると、トランプ氏の施策は本質を突いていることが分かる。

「私は神が創造した中で、最も偉大な雇用創出者になる」という宣言通り、トランプ氏が目指す貿易政策は、アメリカの国力を高め、さらには軍拡を続ける中国の経済を干し上げる効果がある。

パリ協定からの脱退も、温暖化と二酸化炭素の関係性に科学的根拠が乏しく、アメリカ国内の雇用を奪うだけだと見抜いているからこそ、できることだ。

またトランプ氏はプーチン露大統領と初会談し、シリア南東部での停戦に合意。ティラーソン米国務長官によると、両大統領の相性はとてもよかったという。

アメリカでは、米ソ対立の記憶からロシアを敵視する人が多いが、トランプ氏はプーチン氏を高く評価。シリア問題についても、これまで「困難な世界の課題に立ち向かう我々は、神の叡智を求めたい」と語りつつ、ロシアと協調した。

なぜ、ぶれないのか

いずれの問題でも、トランプ氏はメディアから批判されているが、ぶれずに信念を貫けるのはなぜだろうか。そのヒントを演説の中に見つけることができる。

独立記念日を控えた7月1日、ワシントンD.C.で行った演説ではこう語った。

「アメリカ人として、私たちは国を愛し、家族を愛し、自由を愛し、そして神を愛します」

「アメリカはいつも、『自由は創造主から与えられる』と確信してきました。私たちの自由は神から与えられているので、どんなこの世の権力も奪うことはできません」

また、G20の前日にポーランドで演説した際には、ナチス・ドイツやソ連による圧政にポーランドの人々が立ち向かえたのは、信仰のおかげだったと指摘。演説の最後に、「ポーランドの人々のように、家族のために、自由のために、国のために、そして神のために、みなで戦いましょう」と語りかけた。

ワシントンも、リンカンも

歴史を振り返ると、アメリカで最も尊敬されている大統領たちも、信仰心を持っていた。

建国の父であるジョージ・ワシントンは、神の意志を感じ取りながら、イギリス本国との独立戦争を戦い、初代大統領として国を治めた。就任演説では、「これまでの一歩一歩の(建国の)歩みの中に、神の摂理の働きを読み取ることができるように思われます」と語っている。

またリンカンも、国が分裂する危機を迎えていた南北戦争中に、絶えず神に祈り、導きを求めた。2度目の大統領就任演説では、「何人に対しても悪意を抱かず、すべての人に慈愛をもって、神がわれらに示し給う正義の上に堅く立ち、われらの着手した事業を完成させるために、努力しよう」と語った。

トランプ氏が貿易や外交などの政策において、「アメリカを再び繁栄させる」と信念を貫き、無神論国家の北朝鮮や中国に厳しく対処している理由は、やはり、彼に「信仰」というバックボーンがあり、「神の視点」を常に意識しているためではないだろうか。

(山本泉)

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