記者会見を行う幸福実現党の釈量子党首(左)と中島とおる氏(右)。
記者会見を行う幸福実現党の釈量子党首(左)とよしとみ和枝氏(右)。
今年7月に行われる参院選の幸福実現党・公認候補として、福岡選挙区のよしとみ和枝氏と佐賀選挙区の中島とおる氏が21日、出馬表明の記者会見を行った。会見には、同党の釈量子党首も同席した。同党は参院選で、全選挙区に候補者を擁立する方向だ。
北九州圏内の6つの公立小学校で、教諭として28年間勤め上げたよしとみ氏。会見では、自虐史観を払しょくし、子供たちが自国に誇りを持てる教育の実現の必要性を訴えた。
また、先般の北朝鮮での核実験を受け、朝鮮半島有事となれば福岡は最も危険な地域となるとして、国防強化の正論を真っ向から訴えた。
同日に記者会見を行った佐賀選挙区の中島氏は、「オスプレイの佐賀空港配備実現」「玄海原発の再稼働を実現」「TPPは農業を変革するチャンス」と記したプラカードを掲げ、防衛の重要性やエネルギー安全保障の必要性を訴えた。
防衛省は、佐賀空港に新型輸送機オスプレイを配備する計画を、地元と県側の理解を得ながら進めようとしている。しかし、2015年1月に山口祥義・新知事が、受け入れ「白紙」を表明するなど、佐賀県との受け入れ交渉は難航している。
オスプレイが佐賀空港に配備されれば、中国の軍事的脅威に直面している尖閣諸島などの離島防衛や、離島や山地が多い九州地方の人命救助、また今後想定される朝鮮半島有事の際、邦人救助においても重要な役割を果たすことが期待できる。オスプレイ配備は、地元だけでなく、日本全体、ひいては東アジアの安定のために必要だ。
幸福実現党は2009年の立党以来、一貫して教育改革と国防の重要性を訴え続けてきた。中国の軍拡や北朝鮮の核実験など、日本を取り巻く安全保障上の脅威は明らかに増している。7年越しの声は有権者の耳に届くか。
(小林真由美)
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