4月7日、安倍首相は7都府県に「緊急事態宣言」を発令した。写真:代表撮影/ロイター/アフロ。

2020年6月号記事

ニュースのミカタ 1

政治

1カ月の「巣ごもり」で終焉は無理!

本当は何が間違っているのか

中国発・新型コロナウィルスの感染拡大を止めようと、日本政府が対策を打ち出しています。

4月7日、7都府県に「緊急事態宣言」を発令。16日には、対象を全国に拡大しました。宣言の目的は、5月6日までの間、人と人の接触機会を最低7割減らし、感染者の増加をピークアウトさせることです(4月17日時点)。

2、3カ月続けば"恒久失業者"に

政府の思惑通り、感染拡大が1カ月ほどで収まればいいのですが、収まらなければ全てが崩壊に向かう可能性があります。

例えば、政府は、国民一人当たり10万円給付することを決めました。1カ月ならさまざまな保障も可能で、出勤する人を7割減らす余地もあるでしょう。しかし、この状態が2カ月も3カ月も続き"恒久失業者"のようになれば、それこそ職業崩壊が始まり、世界恐慌に向かってしまいます。

医療の方も、ワクチンもない中、入院させて検査以外何もできないのに、治療行為をしているかの如く振る舞っているだけ、という状態が続いています。現代が誇ってきた医療も科学技術も、なすすべもなく敗れ去っていくのを目の当たりにしているかのようです。

この状態は、一体、何を意味しているのか。 「現在の延長線上に人類の未来は開けない」ことを示しているといえるでしょう