2018年7月号記事

中国共産党の人権弾圧

「投獄され、拷問され、臓器を取られた」

神を信じると「罪」になる国 Part2

大国然として振舞う中国だが、その内実は、過酷な人権弾圧が続く「監獄国家」だ。

先月号に引き続き、その実態に迫る。

(編集部 大塚紘子、長華子、小林真由美)


contents


Part2

人権活動家 Interview

中国共産党はウイグル人を抹殺しようとしている

世界で活動するウイグル人権活動家が訴える、中国政府による弾圧の実態とは。

世界ウイグル会議 総裁

ドルクン・エイサ

1967年、東トルキスタン(現在の新疆ウイグル自治区)生まれ。ウルムチ大学(現在の新疆大学)在学中に民族差別反対を訴える大規模デモを指揮。大学除籍処分後も北京でウイグルの歴史書を出版するなどの地下活動を続けた。94年、ドイツに政治亡命。2017年より現職。

現在、中国政府のウイグル人に対する弾圧は激化する一方です。中国共産党は2017年春からの約1年間で、「再教育キャンプ」という名の強制収容所に約100万人のウイグル人を拘束しました。収容された人が、中でどんな扱いを受けているのかは分かりません。

ある専門家は、再教育キャンプ内のウイグル人の臓器が取られ、中国に売られていると指摘しています。そもそも死刑囚から臓器を取り、売買する行為は1990年代にウイグル自治区で始まったことです。「臓器狩り」の被害者として知られている法輪功の修練者よりも、はるかに多くのウイグル人の犠牲者が出ているという声もあります。

次ページからのポイント

イスラム教徒への苛酷な弾圧

日本に立ち上がってほしい

法輪功への弾圧は人がしうる最も残虐な行為 / 張本真氏 (「大紀元時報」日本版創設者)

チベットの悲劇は日本も他人事ではない / ペマ・ギャルポ氏 (チベット文化研究所 名誉所長)