なぜ天変地異が多いのか ─ Part 1
2026.10.29
2026年12月号記事
なぜ天変地異が多いのか
地震、噴火、台風、豪雨、熱波、エルニーニョ現象、疫病、火球、生物の異変──。
あらゆる天変地異が同時多発する、不穏な時代に入った。
何が起きているのか。どう向き合うべきなのか。
激動の中に光を見出すための、"全戸必携"とも言うべき内容。
contents
「水って普通、高いところから、低いところに溜まっていくイメージじゃないですか。でもあの日は、そんな余裕もないくらいの降り方でした。高い所の交差点も、降った雨が低いところに流れる間もない勢いで、水かさが増していくんです」
千葉県在住の山田佳代さん(仮名)は、こう振り返る。
8月13日夜、千葉県上空に突如、規格外の線状降水帯(*)が発生した。高さ15キロメートルという、成層圏に達するほどの巨大な積乱雲が列状に立ち並んだ。雨というより"水の柱"とでも言うべきものが、房総半島に降り注いだ。
(*)次々発生する積乱雲で、線状に伸びた地域に豪雨が降る現象。
"高水圧"の雨街中を走る濁流
「家の中でもテレビが聞こえないほどの轟音」「高水圧シャワーのよう」とも形容されたその雨は、一瞬のうちに各地を冠水させた。数分で、道が消えた。
車で外出していた同県の石井太さんは「車道と歩道の境目も見えなくなり、左右の店の明かりだけを頼りに車を走らせるのは恐怖でした」と語る。
冠水と言えば、一般に低いところから"池"のように水が溜まるイメージがある。だが実際に住民たちが目にしたのは、各所で滝のように降った水が互いに流れ込み合いながら、街の中を複雑に走る"川の濁流"だった。
千葉市内で営業所長を務める佐藤奈央さん(仮名)は「事務所床置きのエアコンの穴から水がどんどん入ってきて、水圧でドアが開けられなくなったんです」と話す。「そのまま深夜まで雷と豪雨が続いて、どうなるんだろうかと……」
前出の山田さんは、各所の冠水で帰れなくなり、職場で一夜を明かす。翌朝の帰り道、前代未聞の光景に息をのんだ。
「まだ水の引かない街中に、そこら中に運転手のいない車が乗り捨ててありました」
千葉豪雨について、気象庁気象研究所も「我々の知見が十分に積み上げられていない現象が発生し、災害につながったことは衝撃」と発表した。
だが、その後も豪雨が全国を襲う。8月27日には北陸に線状降水帯が発生し、翌28日は北海道、9月2日には青森県、4日に鹿児島県、8日に愛知県・岐阜県で、次々と豪雨となり、各地で冠水が発生。
全国に衝撃を与えたのは、9月21日に首都圏に接近した台風25号だ。豪雨の爪痕が残る千葉県に再び集中豪雨が襲い、千葉市の48時間降水量は観測史上最大を記録。北部の印旛沼の堤防は決壊した。
「今まで起きなかったことが起きています……」(佐藤さん)
連発する地震に首都圏直下の予感
雨だけではない。4~5月には長野、三陸、十勝、沖縄と、立て続けに震度5強の地震が発生。6月には岩手沖と山梨で震度6クラスの地震が連日起こり、7月28日には熊本県を震度7の地震が襲う。
不気味な予感が漂う中、8月23日午前2時、首都圏の広い範囲で一斉に緊急地震速報が鳴り響いた。スマホの警報音や、深夜の街に響く防災無線に多くの人が飛び起き、地鳴りが聞こえたという証言もあった。結局それは茨城県南部で起きた最大震度5弱の地震だったが、多くの人の頭に浮かんだのは「いよいよ首都直下型地震が来たか」ということだった。何かが迫っている──そんな予感が日本全国を覆っているのは間違いない。
近年の天変地異は明らかに異常
異常気象は温暖化のせいではない
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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