メタ社の"AIによる従業員代替計画"頓挫 ─ 事故は40%増、対応は70%増、社内の士気は20%減
2026.09.09
《ニュース》
メタ社が計画していた、「従業員をAIに置き換える大規模な組織変革」が頓挫したことを、ロイター通信が報じました。
《詳細》
ロイターによると、メタ社は今年はじめ、多くのチームを最大60%削減し、業務をAIエージェントに置き換える組織変革計画を立てていました。
人員の置き換えは二段階が予定されていました。第一弾として、5月に従業員の10%が削減されました。しかし、AIを活用した職場改革が数多くの問題を生んでいることから、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、11月に予定されていた第二弾の削減を断念したといいます。
背景の一つには、技術的な問題がありました。
最高技術責任者が社内ネットワークに投稿した内容によると、「AIの導入によって、社内の業務システムやIT基盤に関するコード変更は前年比で220%も増加した。にもかかわらず、実際にユーザーに提供された新サービスや機能のアップグレードは36%しか増えなかった」とのことです。
システムの安全性にも、ほころびが出たといいます。別の投稿では、AIエージェントが、「人間が実行するはずのない、大規模で破壊的な行動」を取っているという報告もされていました。AIが生成したコードによって、重大な技術的・セキュリティ上の事故が前年比で40%増加し、それに対応するために従業員が費やした時間は70%増加したと言います。
またシステムの隙をついて、ハッカーがAI搭載のカスタマーサポートボットを悪用し、休眠中だったオバマ政権時代のホワイトハウスのインスタグラム・アカウントなどにアクセスしたことなどが、明かされています。
さらに深刻だったのは、社内の士気が大幅に低下したことです。
メタ社は従業員らに、キーボードに打ち込んだ内容やマウス操作を記録させる追跡ソフトをインストールするよう指示。社内では「人員を削減するために、自分たちの仕事をAIに教え込ませている」「自分たちの後任者をつくらされている」という批判が殺到しました。社内のトイレなどには、追跡ソフト使用に反対するチラシが貼られているといいます。
社内の不満を問題視した経営陣は、社内イベントを充実させ、オフィス内のミニキッチンで出すスナックの質を高めるといった施策を行いました。しかし、こうした表面的な方法で信頼関係をつくろうとする方法はさらに反発を生みます。社内には、マリー・アントワネットに「社員の士気が低いなら、スナックを食べさせればいいじゃない」と語らせる批判画像が出回っていることも、報じられています。
メタ社の半期ごとの従業員意識調査では、感情スコアが半年で、74%から55%にまで下がったといいます。
《どう見るか》
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内
YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画