ウォーレス vs. ダーウィン ─ もし、進化論の生みの親がウォーレスだったら?

2026.07.29

〈左〉アルフレッド・ウォーレス(1823~1913) 〈右〉チャールズ・ダーウィン(1809~1882)

 

2026年9月号記事

もし、進化論の生みの親がウォーレスだったら?

ウォーレス vs. ダーウィン

生物学が世界史に影を落とした決定的な分岐点を徹底検証する。

『進化論─150年後の真実』
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大川隆法・幸福の科学総裁は、『進化論─150年後の真実』において、次のように説く。

進化論の誕生には、ダーウィンとウォーレスという二人の生みの親がいたことを、多くの日本人は知らないだろう。歴史に『IF』が許されるなら、『心霊主義』と『進化論』の両立を信じて疑わなかったウォーレスの名において、現在まで『進化論』が語られていたなら、かつての『ソ連邦』も現在の『中華人民共和国』もなかったはずである」(*1)

(*1)『進化論─150年後の真実』あとがき


唯物論国家は生まれなかった

現在、生物進化の理論である自然選択説の生みの親として、ダーウィンの知名度や後世に与えた影響は圧倒的に大きく、同時に発表したウォーレスの存在は、彼の知名度の陰に隠れている。

しかし、大川総裁が指摘するように、進化論が、ダーウィニズムではなくウォーレシズムの世界線上にあったなら、唯物論を奉じる国家は成立しなかったかもしれないのだ。

本誌では、脳死と臓器移植など、この世しかないという唯物論的思想が導く社会問題を取り上げてきたが、こうした現代の課題にも、進化論の「IF(もしも)」が影響しているかもしれない。

これは単に、知名度の優劣ではない。冒頭に紹介した、大川総裁によるダーウィンとウォーレスの霊言では、ダーウィンは死後、地獄に行っている一方、ウォーレスは天上界に還っていることが明かされた。

また大川総裁は、生命の発生と魂の関係はキリスト教でも解けていないこと、同じく進化論を説いたウォーレスは、神も霊界も、心霊現象も信じており、現在は天上界で天使になっていること、しかも、手柄はダーウィンに横取りされたという趣旨について語っている

結論は似ていても、動機や信念に間違いのある生物学は、再構築されねばならないのである。

「半分は間違っている」ダーウィンの進化論

もちろん、生物不変説(*2)が正しいというわけではない。環境に応じて、生物が進化してきたことは事実だ。大川総裁は「現在、学説的には主流であるダーウィン的な進化論は、『半分は合っているが、半分は間違っている』と言わざるをえません」(*3)と述べている。

2人が生物進化のメカニズムとして提唱したのは、次のような仮説である。

「生物は数多くの次世代をつくるが、生存競争が働き、より生存率を高める変異をもった個体が生き残りやすい。その性質は世代を超え継承されることで、生物が変わっていく──」

生物進化のメカニズムから、神や生物に内在する力を除いて考え、その科学的姿勢が評価された。この面では、2人の見解に相違はないように見える。

では、進化論をめぐって、2人の見解のどこに違いがあったのだろうか。そして19世紀、人類はどの時点で選択を間違ったと言えるのか。

ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)未来産業学部の木村貴好氏が、進化論の源流にあるダーウィンとウォーレスの学説・世界観の違いを検証し、歴史の「IF」に迫る。

(*2)地球上に存在する多様な生物種は、過去から現在に至るまで全く変化せず、固定された不変の存在であるとする考え方
(*3)『不滅の法
※文中や注の特に断りがない『 』内の書籍は、全て大川隆法・幸福の科学総裁著、幸福の科学出版刊。

 

次ページからのポイント(有料記事)

Part 1 / 神話づくりのために「誘惑」に負けたダーウィン ウォーレスの功績はなぜダーウィンに奪われたのか?

編集部 COLUMN / 名声欲にかられて転落したダーウィン

Part 2 / 進化論を説いた2人の世界観の違い 唯物論者 vs. 心霊主義者

Part 3 / 19世紀という時代の分水嶺 ダーウィンの進化論がマルクスの共産主義にお墨付きを与えた

Part 4 / 神の創造された真理とその世界の解明が学問の使命

 

続きは2ページ目へ(有料記事)


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