没落に向かう中国中産階級と、飛躍する台湾経済【澁谷司──中国包囲網の現在地】
2026.07.16
アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師
澁谷 司
(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。
中国のSNSを開くと、助けを求める動画の数々が見られる(*1)。失業者、破産した人、家を競売にかけられた人、数百万元(数千万円)の借金を抱えた人、銀行口座が凍結された人たちである。
実は、苦境に陥っている人は必ずしも社会の最下層ではなく、以前、数百万~数千万元の資産を持っていた中産階級や民間企業経営者である。
周知の通り、かつて中国経済は急速な成長を遂げた。不動産価格の上昇、旺盛な消費が相まって"富の神話"を生み出した。ローンを組む、投資をする、事業を拡大する、その勇気さえあれば皆、儲けることができた。
(*1)2026年7月1日付中国瞭望
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