北米貿易協定の協議が難航する中、中国との関係強めるカナダが中国製EVを大量輸入 ─ 対中包囲網狙うトランプ政権にとってメキシコとは逆に大きな障害

2026.07.02

《ニュース》

カナダと中国が結びつきを強める中、中国自動車メーカー「浙江吉利控股集団」の傘下にあるブランドの電気自動車(EV)が、7月中にもカナダに到着する見込みです。

《詳細》

カナダのマーク・カーニー首相は今年1月に訪中し、中国の習近平国家主席と会談した際、貿易障壁の撤廃や関税削減などを促進することで合意しました。その一つとして、「年4万9000台もの中国製EVを、低率の関税でカナダに輸出する」ことが認められており、今回輸出されるブランド「ロータス」のEVは、その第一弾にあたります。

中国の王適駐カナダ大使は26日、ロイター通信に対し、「吉利のEVは来月カナダに届き、モントリオールで車両の引き渡しが行われる際に式典を開催する」と語りました(6月29日付)。王氏によると、BYDやチェリーといった他の中国製EVの出荷についても、現在、カナダ政府機関と調整中だといいます。王氏は「今秋には、正真正銘の他の中国ブランドEVが手続きを完了し、カナダ市場に参入することを期待している」とも述べています。

カーニー首相は訪中時に、「カナダの対中輸出を2030年までに50%増加させる」という目標を設定しましたが、今年6月に10年ぶりにカナダを訪問した中国の王毅外相は「輸出が100%増える可能性がある」と指摘しています。王外相によれば、「カナダが対中輸出を倍増させるには今後5年間で年15%の増加が必要」ですが、対中輸出は会談後5カ月ですでに「27.5%」増加しており、「今後も前進を続ければ、100~200%増に拡大する可能性がある」といいます。

一方、カナダと中国の関係強化を危惧しているのがアメリカです。アメリカとカナダをめぐっては現在、メキシコも含めた北米三カ国の自由貿易協定(「アメリカ・カナダ・メキシコ協定(USMCA)」)の延長について協議が難航しており、トランプ政権は今月2日、「現在の内容で協定を2042年まで延長することを拒否する」と明らかにしました。難航の理由はさまざまありますが、その要因の一つが「カナダの親中姿勢」にあると見られています。

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タグ: 中国  メキシコ  関税  EV  脱中国  カナダ  電気自動車  貿易  カーニー首相 

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