南米コロンビア大統領選で、親米右派候補が首位 ─ トランプ氏とミレイ氏に倣い「治安回復」と「小さな政府」を目指す動きが広がる

2026.06.02

《ニュース》

南米コロンビアで5月31日に行われた大統領選で、トランプ米大統領やアルゼンチンのミレイ大統領を支持する、右派候補が首位に立ちました。中南米において右派政権が誕生する「保守派の波」の最新事例として注目を集めています。

《詳細》

開票の結果、親米右派で弁護士兼実業家のアベラルド・デラエスプリエジャ氏が43.7%の票を獲得して首位に立ちました。現職のペトロ大統領の後継候補で左派のイバン・セペダ上院議員は、事前の世論調査では1位になると予想されていたものの、40.9%にとどまりました。6月21日に行われる決選投票では、別の右派候補がデラエスプリエジャ氏への支持を表明したため、同氏の当選が確実視されています。

コロンビアは長らく、中南米で有数の親米国家でしたが、2022年に左翼ゲリラ出身のペトロ氏が大統領に就任し、同国初の左派政権が誕生しました。

半世紀におよぶ左翼ゲリラによって治安が悪化する中、ペトロ氏はゲリラとの対話による解決を掲げてきましたが、治安は悪化の一途をたどりました。世界有数のコカイン生産国でもある同国に対し、トランプ氏はペトロ政権の対応が不十分として、今年1月にはコロンビアへの攻撃も示唆。アメリカによるベネズエラへの攻撃を受け、従来の反米強硬路線を軟化させたペトロ氏は、2月に麻薬流入対策でアメリカと合意しています。

そうした中、トランプ氏との関係強化や国内10カ所での巨大刑務所の建設、コカ栽培地の根絶を掲げ、「(国内の麻薬犯罪組織に対し)90日以内に全国規模の軍事作戦を開始する」と公約するデラエスプリエジャ氏が支持を伸ばしました。

また、財政悪化が深刻化している同国で、同氏はアルゼンチンのミレイ大統領に倣い、2030年までに「チェーンソーで切るように」歳出を40%削減することや、減税を行うことを掲げています。デラエスプリエジャ氏が首位となったことを受け、ミレイ氏は祝意を表明し、「コロンビアは自由、財産、生命の擁護を目的とした路線を再開するだろう」としています。投資家の多くも歓迎し、国債の信頼回復や同国への投資の増大につながることが期待されています。

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タグ: 中国  トランプ  コロンビア  ミレイ  アベラルド・デラエスプリエジャ  大統領選  麻薬  治安  インフレ 

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