中国、アフリカ53カ国からの輸入関税を「ゼロ」に ─ アフリカの未来にとって中国がパートナーは望ましくない

2025.06.14

《ニュース》

中国外務省はこのほど、「中国は、アフリカから中国市場に高品質商品を迎え入れる用意がある」として、新たな経済協定を結ぶことで、国交のあるアフリカ53カ国からの輸入品に課している関税をすべて撤廃する方針を発表しました。

《詳細》

この方針は、中国高官とアフリカ53カ国(台湾と国交がある南アフリカのエスワティニを除いたすべてのアフリカ諸国)の閣僚級高官が参加し、中国・湖南省長沙で開かれた「中国・アフリカ協力フォーラム」の中で発表されました。

中国は現在、アフリカ諸国を含む多くの後開発途上国に対して、輸入品に対する関税をゼロとし、輸入枠の制限もなしとしていますが、新たな協定では、同じ条件をアフリカの中所得国にも提供するとしています。これにより、ケニアや南アフリカ、ナイジェリア、エジプト、モロッコなどの中所得国が関税なしで中国市場に参入できるようになるということです。

中国は、16年連続でアフリカにとっての最大の貿易相手国となっており、貿易額は4年連続で過去最高を更新。ただその恩恵は中国側に偏っており、昨年は中国側の貿易黒字が620億ドル(約9兆482億円)に上っていました。

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タグ: 中国  関税  依存  植民地  貿易  輸入  アフリカ 

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