安くて安定した電気が生み出す北海道の希望 - 地域シリーズ 北海道
2024.09.29
札幌市街を望む幌見峠(写真提供:PIXTA)。
2024年11月号記事
地域シリーズ 北海道
太陽光や風力では支えられない!
安くて安定した電気が生み出す北海道の希望
北海道の電気を「安く」「安定した」ものにするためには何が必要か。
地元の「本音」に迫った。
北海道電力の電気代は7月、電力大手9社の中で最も高く、1位となった。なんとオイルショック時を超え、過去最高額だ(下図と次ページ図)。
負担増は数百万円
企業は悩みの中
1990年代以降、北電の泊原子力発電所が稼働して電気代は安くなり、オール電化も普及した。しかし東日本大震災の後、泊原発は3基全てが止まったままだ。8割が火力発電になった今、国際情勢や円安により燃料費が高騰し、電気代は急増している。
特に道内の事業者は、電気代の高騰と格闘し続けてきた。
「去年と比べても、電気代は3割から4割増しですね。事業用は電気代が数百万、数千万円単位になるので、業種を問わず、『どうすれば安くなるか』『電気代の削減方法はないか』と模索されています」(道内の経営者)
資材も人件費も高騰する中、コストが増えれば利益はどんどん消える。給与や雇用にも、影響が出かねない緊急事態だ。
2024年7月の電気代は北海道電力が最も高い
北海道電力 | 9,523円 |
---|---|
東北電力 | 8,855円 |
東京電力 | 8,930円 |
中部電力 | 8,691円 |
北陸電力 | 7,758円 |
関西電力 | 7,664円 |
中国電力 | 8,514円 |
四国電力 | 8,595円 |
九州電力 | 7,551円 |
各社発表の平均モデル料金より。
次ページからのポイント(有料記事)
再エネがもたらす「事故」「自然破壊」「中国の侵略」
北海道の繁栄には原子力が絶対に必要
電気代高騰対策も、バラマキではなく原発再稼働で
ロシアとの関係再構築が北海道の未来を開く
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