中国軍が抱える「6つの新問題」【澁谷司──中国包囲網の現在地】
2023.12.25
アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師
澁谷 司
(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。
2023年12月4日、台湾国防安全研究院の会議に出席した馬振坤国防大学教授が中国人民解放軍について、次のように分析した(*1)。
(*1)2023年12月4日付『中国瞭望』
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解放軍の活動範囲は台湾海峡をカバーし、台湾東部海域と西太平洋へと拡大され、今後の対台湾軍事作戦の重心はもはや台湾海峡ではなく、西太平洋で米軍に対して戦闘拒否作戦を行うことに移っている。
台湾海峡の軍事衝突に際して、米軍の介入を遮断することが台湾への軍事行動を成功させるカギであり、もし解放軍が米軍を阻止することに成功すれば、台北が中国との「平和統一」の政治的布石を受け入れ、戦争目的を達成することができるだろう。
これは、解放軍の軍事戦略指導原則である"戦場の主導権掌握"に合致する。
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これだけ聞くと大きな脅威だが、違う見方もある。
何もかもが新しく戦いに勝てるかは疑問
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