中国がオーストラリアをWTOに提訴し報復制裁 オーストラリアを見習い、日本は腹をくくれ
2021.06.25
G7サミット出席のため、6月に訪英したモリソン豪首相(左)と、出迎えたジョンソン英首相。画像:Ilyas Tayfun Salci / Shutterstock.com
《ニュース》
中国国務省は24日、オーストラリアが中国からの一部輸入品に課した反ダンピング(不当廉売)制裁関税は不当だとして、世界貿易機関(WTO)に提訴したと発表しました。
《詳細》
対象になったのは、中国製の鉄道用の車輪部品、換気装置、ステンレス製シンクの3品目です。これに対しテハン豪貿易相は、3品目への関税は2014年、15年、19年に課したものだとし、「なぜ今ごろになってこうした行動を取ったのか」と驚きと疑問を示しました。
オーストラリアは昨年12月、国産大麦に対する中国の制裁関税をめぐりWTOに提訴。今月19日には、国産ワインへの制裁関税でも提訴すると発表したため、中国は報復措置を取ったと見られます。
中国はオーストラリア産のワインや大麦などに合計80%以上の関税を課しており、牛肉や石炭なども含めて10億ドル規模の貿易を事実上停止しています。
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