「僕が跳びはねる理由」 - リバティWeb シネマレビュー

2021.03.29

©2020 The Reason I Jump Limited, Vulcan Productions, Inc., The British Film Institute

 

2021年5月号記事

Movie

僕が跳びはねる理由


共に過ごす未来の輝きを信じて

【スタッフ】
監督:ジェリー・ロスウェル
【配給等】
配給:KADOKAWA
【公開日】
2021年4月2日より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー

©2020 The Reason I Jump Limited, Vulcan Productions, Inc., The British Film Institute

 

【レビュー】

自閉症の作家・東田直樹氏が13歳の時に執筆したエッセイ『自閉症の僕が跳びはねる理由』。34カ国以上で出版され、117万部を越える世界的ベストセラー作品となった。本作は同書をもとに、世界各地の5人の自閉症の少年少女とその家族たちの姿を伝える。

これまでほとんど知られることのなかった自閉症の人の内面の感情や思考、記憶。自らも自閉症の息子を育てるイギリスのベストセラー作家デイヴィッド・ミッチェル氏は、東田氏の書籍を読み、「世界中の自閉症の子を持つ親に読んでほしい」と翻訳を決意。デイヴィッド氏は、困り果てていた我が子の行動に対する疑問の答えが書籍に記されていたと、その感動を語る。

自閉症の人が見える世界をイメージしたという、美しいカメラワークとともに、次々と登場する自閉症の少年少女と家族たちの日々に引き込まれ、自然と「発達障害とは何か?」「"普通"とはどんな状態か?」──さまざまな疑問に対峙させられる。そして、一緒にいることや「知ろう」とすることの大切さに気付くはずだ。この映画を観た後、それまでイメージしていた自閉症などに対する認識は、まったく違うものになっているかもしれない。

ザ・リバティWeb シネマレビュー

「僕が跳びはねる理由」

(星4.5。満点は5つ)


タグ: シネマレビュー  Movie  発達障害  2021年5月号記事  ジェリー・ロスウェル  東田直樹  自閉症  僕が跳びはねる理由  デイヴィッド・ミッチェル 

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