2015年3月号記事

法話抜粋レポート

世界を複合的に見る眼を持つ

「『国際教養概論』講義」

2014年12月18日 幸福の科学総合本部

「国際教養概論」講義

「国際教養概論」講義

大川隆法著

幸福の科学出版

経済や外交の場で活躍できる国際人材の輩出は、国の発展を大きく左右する。大川総裁は、そうした人材に求められる国際教養について法話を行った。

日本語で学べる教養の範囲は広い

「国際化」「グローバル化」という言葉が日本に浸透し、国際社会で通用する教養について関心が高まっている。高等教育の場でも、秋田の国際教養大学や早稲田大学国際教養学部などが注目を浴びている。

しかし、大川総裁は冒頭、「国際教養」とは何かという問いに正面から答えている書籍は数少ないことを指摘。日本にある国際教養論をいくつか取り上げて、その問題点などを解説した。また一方、ハーバード白熱教室の日本史講義にも言及し、「 京都観光のガイドブックレベルの内容 」だと述べ、これも国際教養につながるとは言い難いと批評した。

日本人の一般的な感覚では、海外の大学に留学すれば、国際教養が深まるイメージがあるかもしれない。実際、日本の歴史を振り返れば、外国から書物や知識を持ち帰ることが文化人の仕事とされた時代があった。明治維新でも、西洋諸国に留学した人たちが文明開化をもたらした。

だが、大川総裁は、「 海外だけで過ごすと、明らかに学力的に欠けるものがある 」と看破。現代の日本は英語文献の翻訳が相当進んでおり、日本語で学べるものが膨大な量に及んでいる。特に、専門分野の知識は、英語の文献だけではマスターできないため、日本語で学べるものを押さえなければ、エリートの条件から外れてくると強調した。

その上で、海外を訪れることの効用や英字紙の読み方、留学で失敗しないための注意点、第二外国語の学び方など、実践的かつ教訓に富んだ内容をさまざまに語った。

国際教養とは何か

法話の後半、大川総裁は国際教養を形づくる要素について簡潔に解説した。

その一つである異文化コミュニケーションに関しては、世界語としての英語の重要性と、具体的な目標レベルを提示。英語学習の急所について述べた。

さらに、国際教養人として押さえるべき国と地域の名前を列挙。その地域の歴史や文化、宗教観などを学ぶことは国際人の条件であるとした。

1990年代頃から、日本にもグローバルスタンダードという考え方が入り、政治や経済などさまざまな分野で広がってきた。しかし本法話を学ぶことで、そうした基準が必ずしも進歩的ではないことが理解できる。

世界を複合的に見ていく眼を養うために、ぜひとも学んでおきたい法話だ。

ここに紹介したのは法話のごく一部です。詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。

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