アメリカの広告代理店で活躍したジェームズ・ヤングが著した名著『アイデアのつくり方』には、「アイデアを生み出すには、まず多種多様な知識を集めるべきだ」という趣旨のことが書いてある。

学問のみならず、あらゆる知的生産にとって、必要な知識を得られる本は重要な道具になるということだ。

1800冊以上の著作を出している大川隆法・幸福の科学総裁は、東京都の区立図書館レベルの蔵書が、自身の知的活動を支えていると述べている。

その大川総裁は蔵書の価値について、『大学生からの超高速回転学習法』で次のように語っている。

「(説法の)当日の朝でも、重要な本一冊ぐらいなら、五分もあれば、自分で線を引いたところだけをパパッと見ることで、だいたいの全体像は分かってしまい、すべて頭のなかで再現されます」「『持っている』ということが最終的な“武器"であり、そうすると、いざとなれば調べられるのです」

本が「生きている」か?

ただ、本を持っていても、押入れの奥でダンボール箱に詰め込まれた状態では、何がどこにあるのかが分からず、取り出すのが億劫になってしまう。使いやすい状態でなければ、本として「生きている」とは言えない。

かといって「全て電子書籍で読む」というわけにもいかない。電子書籍になっていないものもまだまだ多いし、「紙の本が読みやすい」という人もいる。実際、「線を引くことができ、繰り返し読むのに向いている紙の本は、電子書籍よりも内容を記憶しやすい」という研究結果も出ている。やはり蔵書を持ちたいものだ。

本の整理のヒント

そんな中、増え続ける本をどのように保管すればいいのか。本欄では、いくつかアイデアを紹介したい。