2015年1月号記事
著者インタビュー
「心の力」「宗教心」が経営を成功させる
『経営を成功に導く心の力』著者
学校法人幸福の科学学園
大学設立準備室ソフト担当局長
原田 尚彦
(はらだ・なおひこ)1958年、福岡県出身。九州大学大学院工学研究科電子工学専攻修士課程修了。(株)東芝医用機器技術研究所、超電導センサ研究所を経て、1995年に幸福の科学に奉職。総本山・正心館副館長などを経て、現職。著書に『形而上学的理念と経営』(経営成功学叢書)など。
日本でも世界でも、大成功した企業や経営者は宗教心を大切にし、実践していることが多い。『経営を成功に導く心の力』を発刊した原田尚彦氏に、経営と宗教の関係について聞いた。
――著書『経営を成功に導く心の力』では、経営者には「心の力」が必要だと説かれています。
原田氏(以下、原): ドラッカーは「人間は精神的な領域でしか付加価値を生めない」と言っています。「心」は未来を拓いていく原動力であり創造力です。
ヒット商品やまだ存在しないものを生み出すには、未来をイメージするような「心」「思い」の力が必要です。「まず思いがあって、それが具体化していく」という「思いの先行性」を知っている経営者と知らない経営者とでは、発展の速度や規模がまるで違ってくるのです。
――同書では、その「心」は「脳の機能」ではないともおっしゃっていますね。
原: 私は以前、企業で脳機能の研究をしていましたが、脳と心は別だと言わざるを得ません。もし心が脳の機能なら、自分の能力不足を脳細胞や遺伝子のせいにできてしまいます。しかし、経営者はそんな言い訳を排して、どんどん能力を上げていかなければいけません(笑)。成功を目指すなら、唯脳論は捨てていただきたいですね。