イスラエル軍がガザ地区への地上侵攻を開始

イスラエル軍は17日夜、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するガザ地区での地上作戦を開始した。ハマスの建設した地下トンネルを破壊することが主な目的。同地での地上戦は2009年以来のことだ。6月のユダヤ人少年殺害事件をハマスの犯行と断定したイスラエルに対し、ハマスがロケット弾などで報復し、イスラエルも応戦。8日から本格的な戦闘になっていた。

⇒エジプトが停戦を仲介しようとしたが不調に終わり、イスラエルが地上軍投入に舵を切った。エジプトのモルシ前大統領は、ハマスの母体であるムスリム同胞団出身だったが、6月に就任したシシ大統領は同胞団をテロ組織に認定している。エジプトと反ハマスで協調関係ができる中、これを好機にイスラエルが動いている。

マレーシア航空機 ウクライナ上空で撃墜

ウクライナ東部で17日、マレーシア航空の旅客機が撃墜され、墜落。乗客283人と乗員15人全員が死亡した。ウクライナ政府軍と戦闘を続ける親ロ派組織の誤射という説が出ているが、武装組織はウクライナ軍によるものとしている。地対空ミサイルが使われたという話もある。

⇒アメリカが新たなロシア制裁を発表した数時間後の出来事。情報が錯そうする中で、米政府の高官が「全ての道はロシアに通ず、みたいなところがある」と語っているが、やや拙速とも取れる。全容の解明を待ちたい。

顧客情報流出でベネッセが迅速対応 原田社長「加害者だと思っている」

警視庁は17日、ベネッセホールディングスから顧客情報を不正に得たとして、元派遣会社社員の松崎正臣容疑者を、不正競争防止法違反の疑いで逮捕。18日には、松崎容疑者が名簿を転売した業者に対し、警視庁が家宅捜索した。ベネッセの原田泳幸社長は17日の記者会見で、当初の方針を転換し、被害者に200億円の金銭補償を行うことを発表している。

⇒ベネッセは9日の発表から迅速な判断と対応を見せた。不祥事を起こした会社が謝罪を避けるケースも多い中、原田社長は「(ベネッセは)加害者だと思っている」と発言。自社の社員の過失ではないにもかかわらず、全責任を負っていることを認めた姿は、経営者の危機管理対応として高く評価できる。

血縁なくても父子関係の解消認めず 最高裁が初判断 DNA鑑定めぐり

DNA鑑定で血縁関係がないと判明しても、法律上の父子関係は無効にできないと、最高裁判所が17日に判決を下した。民法では、婚姻中に生まれた子供は夫の子と推定する「嫡出推定」を定めているが、これは父子関係の証明が難しいためであり、鑑定技術の発達を考慮するかどうかが問題になっていた。

⇒親の都合で血縁関係が変わる子供の立場に配慮した点では判決は妥当と言えるが、人間はあの世とこの世を転生輪廻して人生修行している存在であり、生まれる前に親や家庭環境も決めてくる。養子縁組で結ばれた親子の縁が血縁以上に深い場合もあり、血縁だけを取り上げて騒ぐ必要はない。科学の進歩が著しい現代であるからこそ、霊的人生観の普及が急がれる。(晴)

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