福島の農業復興が、「植物工場」から始まっている。

野菜苗を生産・販売する最大手のベルグアースは12日、福島県川俣町に子会社を設立すると発表した。人工光と太陽光を利用した植物工場やハウスを設置し、来年4月から苗の生産を始める。同事業では、10年後までに150人規模を予定しており、従業員の大半は現地から採用するという。

今回の誘致は、川俣町がシンクタンクから紹介を受け、東北での事業拡大を目指す同社を訪問したことがきっかけで実現した。同社の山口社長は、町公民館で行われた協定調印式で「福島の農業再生へ役に立てる事業を行いたい」(13日付YOMIURI ONLINE)と決意を語っている。この判断は、福島復興への強い意欲が後押しとなった可能性が高い。