2014年4月号記事
そもそも解説
3分で分かる「世界の政治・経済のなぜ」
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- どうしてタイは混迷?
- 中国のバブルはどこへ?
- シリア・イランはどうなる?
- ユーロ危機の今後は?
- 世界同時株安が続く?
テレビや新聞では連日のように、デモや紛争、経済などの国際ニュースが飛び交っている。何が問題になっているのか、理解したいと思いながらも、調べるのが大変だったり、よく分からないままのものも多いのでは。こうした国際問題でよく話題になるものを選び、ポイントを理解できるよう、基礎知識や前提知識を整理してみた。
(編集部 近藤雅之、小川佳世子、山下格史、山本慧)
なぜ「中国のバブル崩壊が近い」と言われるの?
一党独裁下での中国経済の変遷
中国経済に関するニュースで、「バブルの崩壊が近い」というものが増えています。なぜそう言われるのか。これを理解するために、中国経済の成り立ちから振り返ってみましょう。
中国は1949年の建国当初、人口の9割が農民で、多くが飢餓に近い状態でした。そこで毛沢東率いる共産党政権は、地主や資本家などのお金持ちから土地や財産を奪って、農民に分け与えます。
しかし、土地や家畜、農機具や食堂など様々なものを共有する「農業中心の自給自足型の経済」で実現したのは、「貧しさの平等」でした。自然災害などもあって、数千万人の餓死者が出ます。