約2500年前にインドで仏教を説いた仏陀(釈尊)と、仏陀入滅後に仏弟子が編纂した仏典を、入滅から約2500年後に研究した仏教学者は、どちらが偉いのか。賢明な読者であれば聞かれるまでもない問いかもしれない。だが現代の仏教学の現状を見ると、この問いに対する回答が逆転しそうである。

この問いに対して、明快な答えが得られる書籍『仏教学から観た「幸福の科学」分析 ―東大名誉教授 中村元と仏教学者 渡辺照宏のパースペクティブ(視角)から―』(大川隆法著)が10日から、全国の書店で発売される。

これは、インド哲学、仏教研究の世界的権威で死後14年が経った中村氏と、真言宗の僧侶でもあり、30カ国語を操る語学の天才と言われた渡辺氏という2人の仏教学者の霊を、大川隆法・幸福の科学総裁があの世から呼び寄せ、その本音を語らせた霊言の内容を収録した書籍だ。

霊言が行われたのは、いずれも10月16日。中村氏の霊は登場して早々、生前に仏陀が説いた「霊的なもの」「神秘的なもの」の研究を深めなかった点について、「"迷信"から離れないと、『仏教学そのものの存続』が、学問として厳しい"あれ"だったんでね」と話した。

そればかりか、あろうことか、「『中村仏教学に対する信仰』は、『仏陀に対する信仰』とほとんど同じ」「『天国・地獄』なんて、君、それは方便だからさあ」と、仏陀と自分を同一視したり、あの世を否定するなど、仏教学者とは思えない発言を繰り返した。

これに対し、渡辺氏の霊は「中村君の間違いはねえ、もう徹底的に、超越的なものを信じようとしないところにある」「無神論・唯物論の流れは、仏教のなかにはっきりと流れている」「『あの世の世界』の解明をしないでねえ、宗教学や仏教学が成り立つわけがないんですよ」と、はっきりと「中村仏教学」の間違いを指摘した。

中村氏は生前、サンスクリット、パーリ語など優れた語学力で、東大名誉教授や文化勲章を受章するなどして「百年に一人の大天才」と評された人物。実は、弊誌1999年末にも、中村氏があの世からメッセージを送ってきており、再誕の仏陀である大川総裁について「お釈迦様が現代日本に転生しているなんて知らなかった」と話していた(弊誌2000年1月号「あの世からのメッセージ公開 仏教学の世界的権威 中村元氏の功罪」に詳述)。

現代の宗教学者や哲学者たちが、仏陀やキリスト、ソクラテスなどの聖人たちよりも高次な価値観を人類に提示しているわけではない。この事実は誰もが認めるところだろう。であるならば、私たちは「現代における神仏の声」がどこから発せられているかということに対して、謙虚であるべきではないか。

【関連書籍】

幸福の科学出版 『仏教学から観た「幸福の科学」分析 ―東大名誉教授 中村元と仏教学者 渡辺照宏のパースペクティブ(視角)から―』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1068

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