2014年1月号記事
幸福の科学大学シリーズ 法話レポート
宗教の戒律は人間の幸福と社会の発展にプラスになるか?
「 比較宗教学から観た『幸福の科学』学入門
─性のタブーと結婚・出家制度─」
10月23日 幸福の科学総合本部
各国の宗教的伝統、文化・習俗・法制度等によって、性のタブーや結婚・出家制度はさまざまに異なる。こうした制度の違いについて、 「その時代に生きている人間の幸福と、社会の幸福に関して未来志向型でプラスになる方向にいくのか」 を検証した。幸福の科学大学の比較宗教学の講義にも深い示唆を与える内容となった。
小さな戒律は時代に合わせて変動する
厳格な小乗仏教の国であるタイでは、人生で一度は出家修行を体験すべきであるという風習がある。しかし在家に戻った後は、出家の反動で犯罪に走ったり、異性を罪悪視する考えを刷り込まれて同性愛者が増えたりするなどの現象が起きているという。また、僧侶は結婚できず、異性や金銭に触れることはタブーだ。
こうした考え方について、大川総裁は、 「人間の本質を教えて、天上界にちゃんと還れるような生き方をするためにどうするかというところに基本的な教義はあるべきで、戒律的なものは、法律や習俗や流行の変化で変動する」 と説いた。
戒律を国家レベルに広げることの問題点
また、個人の修行の指針としては有効な戒律であっても、国レベル、世界レベルに敷衍した時には問題となることもある。
例えば、「殺すなかれ」という戒律に無条件で縛られすぎると、国際正義に反する、悪意を持った「独裁国家」に対抗できず、侵略される危険性が高くなる。
日本では宗教者の中に、憲法9条擁護派が多いが、幸福の科学は国防の大切さを説いてきた。 「不正な攻撃による侵略や殺戮は許してはならない。悪を押し止め、善を推し進めるのが仏教の基本」 という明確な信念があるからだ。
姦淫を罪とする考えも、イスラム圏のように石打ちの刑にするところまで徹底することが比較考量的に見て有効かどうかは検討の余地があろう。戒律の考え方一つでも、研究課題は無限にある。
他にも、本法話では、仏教が求めた「智慧」の真髄が明かされている。
なお、厳格な戒律が社会に及ぼす影響について、 タイの現状をレポートした記事を掲載 した。あわせてお読みいただきたい。
ここに紹介したのは法話のごく一部です。詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。
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