技術者らによる国際グループ「リニアコライダー・コラボレーション(LCC)」が12日、巨大な実験装置を使って宇宙の成り立ちなどを調べる「国際リニアコライダー(ILC)」の設計報告書をまとめた。13日付各紙が報じた。

LCCの報告では、ILCの実験装置は直線のトンネルを掘って巨大な加速器を埋めるもので、全長は東京から横浜までの距離に近い約31キロメートルになる見込み。この装置で、マイナスの電荷をもつ電子とプラスの電荷をもつ陽電子を光速の99%以上まで加速して正面衝突させ、衝撃で発生する粒子を検出するという。その結果から、重力の元となるヒッグス粒子や、宇宙の大部分を占めていると言われる暗黒物質などを解明する。

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