オーストリア国営放送がこのほど、日本の学生団体「未来創造の会」の活動を、オーストリアとドイツで放映。インターネットでも全世界に配信した。衆院選・都知事選を控える日本で国防の大切さを訴える若者の活動が、世界から注目を集めている。

インターネットでも全世界に配信されたこのニュースは、「Chinesen boykottieren japanische Autos(中国が日本車をボイコット)」というタイトル。尖閣諸島を巡る紛争で、中国における日本車の輸入が4分の3に減ったことや、石原慎太郎氏が核武装について言及していることに触れた後、「未来創造の会」のJR有楽町駅前での街頭活動を紹介している(9日付本欄で紹介済み)。

その中で、「未来創造の会」代表の水落悠樹さん(21歳)がインタビューに答え、「日本は、中国に対し、はっきりと島の領有権を主張してきた。しかし、中国は連日、漁船や沿岸警備隊を周辺海域に送り込み、日本の領海を侵犯している。日本は、軍隊を島に常駐させ、島を守らせるべきだ」と話した。

そして、ニュースの最後は、こう締め括られる。「日本で右翼勢力が勢いづいているのは事実」「このことにより、中国との島の領有権争いの解決は遠のくことだろう」

だが、この締め括り方については、国を愛する日本人としては反論が必要だろう。

日本は戦後70年近く平和憲法を堅持し続け、国防をアメリカ任せにして、平和ボケしてきたが、今、軍事拡張を続ける中国と北朝鮮という独裁国家の脅威に気づき始め、「憲法改正」「核武装」「国防強化」などの議論が起こっているわけだ。

そうした切迫した日本の状況を知らない、欧米メディアが軽々しく「日本が右傾化している」などと言うべきではない。日本は今、「まともな国家」になるか否かの分かれ目に来ているだけである。

こうした誤った見方を盾に、すでに日本国内でも「右傾化は危険だ」などと主張を強める勢力が出てきているが、そう主張する勢力が、決して日本人の生命・財産・安全を守ってくれるわけではないことを、日本国民は知る必要がある。(晴)

【参考記事】

オーストリア国営放送 ZIB2(Zeit im Bild2)2012年12月10日放送

http://bit.ly/Ubx6YV

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