特撮テレビ番組「ウルトラセブン」が、今年10月で初放送から45周年を迎える。これを記念して北九州市のスペースワールドでは「ウルトラセブンと宇宙展」が9月2日まで開かれている。初放送時に5歳の幼稚園児だった人も、いまや50歳。最近では、「ウルトラセブンの息子」という設定の「ウルトラマンゼロ」が子供たちに親しまれており、世代を超えたセブン人気は今も健在だ。

こうした「セブン」人気の背景には、宇宙人の地球侵略に対処する「地球防衛軍」秘密基地と、そこから発進する未来兵器の魅力がある。小説『ウルトラセブン EPSОDE:0』(2002年、朝日ソノラマ)によると、富士山麓の地下深く構築された地球防衛軍極東基地は、「世界最大の軍事戦略基地」であり、山岳部をくりぬいて設置された秘密格納庫やカタパルトから、「ウルトラホーク」などの軍用機や「ポインター」などの特殊車両がいつでも出動できる態勢が整っているのである。

昨年の東日本大震災に伴う津波では、海岸に近い仙台空港が冠水した。被災地への救援や空輸の拠点として非常時にこそ重要なはずの航空自衛隊松島基地までが津波の被害を受け、戦闘機も水没して使用不能になってしまった。こうした事態をふまえると、やはり、防衛施設にも防災的観点が必要だ。

そうした点から言えば、「地球防衛軍秘密基地」は参考になる。

大川隆法・幸福の科学総裁は、著書『震災復興への道』で、「日本でも、これ(東日本大震災)を契機に、どこかの山をくり抜いて、防衛出動や災害出動が可能な基地をつくっておくことも、東北であれば可能なのではないでしょうか」「山の中腹から、ジェット戦闘機や大型輸送機等が飛び出してくる。あるいは、さまざまな建設道具を装備した車両等が出てくる。そのような基地をつくってもよいかもしれません」と述べている。

太平洋戦争中に死傷者数の合計では米軍のほうが日本軍を上回った硫黄島の戦いでは、日本軍は徹底的に穴を掘って島を要塞化していた。「防衛のために地下を活用する」という発想は、真面目に検討されてよいだろう。(賀)

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2011年3月17日付本web記事 「震災復興への道」ポイント速報

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=1564

【参考書籍】

幸福の科学出版ホームページ 『震災復興への道』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=38