発売中のサンデー毎日7月8日号に、評論家の佐高信氏と幸福の科学・里村英一専務理事の対談が出ている。

この対談に到ったきっかけは、同誌4月29日号の連載コラム「政経外科」で、佐高氏が幸福の科学の霊言集などに対し、批判記事を書いたことだった。それに対し幸福の科学は反論文を送付したが、佐高氏は同誌6月3日号で再び批判記事を掲載。これまでの経緯は本欄でも取り上げている(【関連記事】参照)。

以下、対談の一部を紹介する(敬称略)

佐高 「(大川隆法総裁の霊言集は)さまざまな人たちの発言を大川氏が解釈して書いているんですね」

里村 「いえ、違います。そのまま霊人の発言を書き起こしているんです」

佐高 「信教の自由は、信じない自由も含むんじゃないですか」

里村 「信じない自由を強調していくと、結局、信ずる自由の方をある意味で圧迫することがある」

佐高 「幸福の科学、幸福実現党が、かつての政教一致のファシズムとは違うという言い方は理解し難い」

里村 「ファシズムイコール政教一致ではないですよね」

佐高 「自分たちの宗教が一番いいとなると、ファシズムにつながりやすい」

里村 「政教分離とは、政治が特定の宗教を優遇したり、弾圧したりすることを禁じたもので、宗教が政治に対してモノを申したり、政治活動に参加することは問題ありません」(引用、以上)

佐高氏が、自ら批判を続ける幸福の科学との対談に応じたフェアな姿勢は評価できる。また、対談では増税反対や小選挙区制反対などの政治的な主張で、両者の意見が合う部分もあった。

それだけに、佐高氏が守護霊の存在や霊言現象など、霊的な真実をどうしても受け入れられないことが惜しく映る。長年の間に染みついた左翼・唯物論思想が邪魔をして正しい見方が出来ないため、真実に迫れないでいることが、改めて浮き彫りになった。

最後は幸福の科学への入会を勧められ、慌てた佐高氏。今回の対談は里村氏に軍配が上がったと見るべきだろう。佐高氏には、宗教を尊敬する世界標準の考え方を身につけることをお勧めしたい。(晴)

【関連記事】

2012年4月17日web記事 終わりつつある左翼言論人の時代的使命――佐高信氏が「サンデー毎日」で幸福の科学を揶揄

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4131

2012年5月22日web記事 佐高信氏がまたまた「サンデー毎日」で幸福の科学批判――教養を欠く「終わった」言論人

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