(『宗教選択の時代』第8章「ネオ・ジャパニーズ・ドリーム」より抜粋。1993年12月23日収録)

人を愛しなさいと教えたはずだ。

なぜ、奪うことばかり考える。
互いに愛し合え。
また、仏法真理というものを知って生きていけ。
霊界世界は必ずある。
そこから、人は生まれ変わって、生きているのだ。
なのになぜ、この世だけに目的を求める。
そして、さまざまな地に転生輪廻している仲間であるにもかかわらず、
どうして民族主義の枠を超えることができないのか。
いまは日本人に生まれていても、
過去は、アトランティス、アメリカ、中国、インド、
いろいろな地に生まれている。
いま他の地域に生まれている人も同じである。
なぜ憎しみ合う。
同じ仏の子であろう。
なぜ憎む。

「肌の色の違いや、言葉の違いによって、宗教が民族を隔てた」と、
言う方もあるであろう。
確かに、歴史的にはそういう面もある。
しかし、今、幸福の科学は、
「すべての宗教は、一つである。
根源なるものから現われてきている」
ということを、教えている。
幸福の科学の教えが、
たとえ全世界に広がったところで、
キリスト教がなくなるわけでもない。
仏教がなくなるわけでもない。
イスラム教がなくなるわけでもない。
日本神道が、日本の神々の教えが、なくなるわけでもない。
中国の儒教がなくなるわけでもない。
天上界から降ろされた教えは、すべて私と関係がある。
それらの教えを降ろした時に、
立ち会ったことがある。
指導したことがある。
その本人が、いま地上に現われて、
エル・カンターレとして、あなたがたに、
「諸宗教の統合・統一こそ、
全世界人類を救う道である。唯一の道である」
ということを、教えているのだ。
唯一なる法、地球的仏法真理によって、すべてを統合する。

民族の枠を超えよ。
地球人としての意識に目覚めよ。
そして、共に助け合って生きることを知らなくてはならない。
宗教の違い、肌の色の違い、言葉の違い、民族の違い、
このようなものを理由にしてはならない。
それらはすべて、
あなたがたが、地上でさまざまなる魂経験をするために用意された
環境であるのだ。
それは、根本的な違いではなく、
三次元における現われ方の違いにしかすぎない。
われらは、すべての宗教を超え、民族を超えて、
地球的仏法真理を説くべき時が来た。
この法が、世界の人びとに信じられ、受け入れられることによって、
人類は、世紀末を乗り越えて、
来世紀、新しい文明へと入っていけるのだ。