中国の外相が22年連続で年初にアフリカを訪問している。2012年も2日に楊外相がコートジボワール、ニジェール、ナミビアの歴訪に出発した。

インフラ整備や教育事業の支援をするとの名目だが、資源獲得が狙いと見られ、事実上の植民地化を狙っていると見る向きもある。

また、中国は、一人っ子政策などの人口抑制策を緩和する。両親ともに一人っ子の場合は、二人目の出産を認める緩和策はすでに全国で適用している。中国は日本以上に少子化が進むと見られており、今後、一人っ子政策は徐々に緩和されていく見込みだ。

いずれにせよ、中国は少なくとも10年以上の長期的時間軸で、様々な戦略を構築してきている。日本にとっての良し悪しはあるが、長期戦略を組み立てようとする考え方は、日本も見習う必要があるだろう。

増税、TPP、安全保障など、日本の抱える課題は多い。単なる復興レベルではなく、力強い発展ビジョンを描きたい。(村)

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2011年10月18日付本欄 中国の「寄生虫的」進出と、日本の「友好的」進出

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