2006年5月号記事

ザ・争点

宗教学に吹き始めた新しい風

1995年のオウム事件から11年。

当時、宗教の価値判断を誤った一部の宗教学者により宗教学界全体は大きな逆風にさらされた。

だが、課題は抱えながらもいま、宗教学界には、“新しい風”が吹き始めている。

「死と生の考察」や「『霊』の探究」そして「宗教教育」などの今日的テーマについて地道な研究が始まっているのだ。

3人の宗教学者の最近の著書・論文をもとに新しい動きを追った。