2006年1月号記事

シリーズ 繁栄を築いた人たち

日本の電力王 福沢桃介

最後の相場師 是川銀蔵

明治以降、数多くの投資家によってあまたの企業が育てられ日本経済は発展してきた。

いままた、90年代のバブル崩壊を乗り越え株式市場が活気づいてきている。

そこで見直したいのが激動の時代を株式市場を舞台に活躍した福沢桃介と是川銀蔵だ。

彼らの波乱万丈の人生に迫ってみた。

(ふくざわ・ももすけ)1868~1938

福沢諭吉の婿養子。米国留学後、鉄道会社に就職するが、結核にかかる。療養中に相場師として活躍し始める。のち、実業家に転じ、「日本の電力王」と呼ばれる。

(これかわ・ぎんぞう)1897~1992

さまざまな職種の会社経営を経て、大阪の北浜で株取引の世界に入る。数多くの仕手戦で名を馳せ、「最後の相場師」と称される。