ソフトバンクの孫正義社長は、5月に大規模な太陽光発電事業の構想を発表し、注目を集めている。しかし最近は、親交がある人々から「自分のビジネスを有利に持っていこうとしている」「死に体の権力者に接近した」などの批判を浴びている。

16日付産経新聞によると、国内最大規模のビジネススクールを経営する掘義人氏が4月以降、ツイッターの書き込みを通じて、「(孫社長は)『政商』の様に振る舞い、自分が都合が良い方向、日本にとってマイナスな方向に導いている」などと批判。同紙の取材にも、孫社長の一番の問題点として「太陽光発電が原発の代替手段になるかのような幻想を抱かせていることだ」と断じ、その結果、「原発の再稼働を遅らせ、日本経済に壊滅的な打撃を与えることになる」と語っている。

また、P・ドラッカーの著作を翻訳して日本に初めて紹介した野田一夫・多摩大学名誉学長も、自身のブログで次のように指摘する。「退陣表明後も『居座り』に汲々としている菅首相は、君(孫社長、編集部注)が突然『自然エネルギー開発』を表明した相前後、それまで口にもしなかった大規模『太陽光パネル』構想を急に打ち出すとともに、『再生可能エネルギー特別措置法案』提出までしようとしている。これは、果たして偶然の一致なのだろうか?」(6月28日付)

孫社長は8月5日に公開討論で堀氏と直接対決する予定だが、真の政商ならば、一企業の利益ではなく国の運命に責任を持った発言を期待したい。(格)