《ニュース》
米ニューヨーク市長に就任したマムダニ氏(民主党)が1日に就任式を開き、支持者らを前に演説を行いました。民主主義の枠組みで社会主義の理想実現を目指す"民主社会主義者"を称するマムダニ氏は、「今日から、私たちは拡張的かつ大胆に統治していく」と述べた上で、「『大きな政府の時代は終わった』と主張する人たちへ、よく聞け。市庁はニューヨーカーの生活を良くするために、その権力を使うことを決して躊躇しない」と強調しました。
《詳細》
無名の候補だったマムダニ氏は昨年の市長選で、家賃の値上げ凍結や保育の無償化、バスの無料化など、社会主義的な政策を続々掲げ、物価高に苦しむ人々の票を集めて当選しました。しかし当選直後より、市には限られた権限しかないことから、「実現可能性が極めて低い」と相次いで酷評されたことを受け、マムダニ氏は就任式で「過激派と見なされることを恐れて信念を放棄することはない」と述べ、改革を後退させない姿勢を強くアピールをしました。
ただマムダニ市長の誕生は、実は民主党の内部分裂を象徴する出来事でもあり、同党としては痛しかゆしではあります。民主党が社会主義の色合いを濃くすれば、同党穏健派や無党派層の支持が離れ、今年の中間選挙にも悪影響が出かねないことは、大きな懸念事項になっているからです。
また、マムダニ氏は政治経験のない元ラッパーであるがゆえに、その詰めの甘さが露呈すれば、民主党本体のイメージも傷つく恐れがあります。すでに、"庶民の味方"を演出していたはずのマムダニ氏の妻が就任式で、高級デザイナーが手掛けた630ドル(約10万円)のブーツを履いて出席したことについて、早速、「言行が一致していない」という批判が巻き起こっています。
こうした実態があるにもかかわらず、日本の大手メディアの多くはマムダニ氏を「急進左派」や「民主社会主義者」と報じ、"社会主義色を薄める"論調で取り上げています。しかし、マムダニ氏が所属する「アメリカ民主的社会主義者(DSA)」のホームページには、「アメリカ最大の社会主義組織」と堂々と明記されており、彼は社会主義者であることを隠していません。
《どう見るか》






















