北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、約6年ぶりに中国を訪問した。3日に、天安門広場で開かれた抗日戦争勝利80年記念式典(軍事パレード)に参加し、4日には中国の習近平国家主席と会談した。

金正恩氏が外国の首脳たちが集まる多国間首脳外交の場に現れるのは初めてのことだったため、世界から注目が集まった。

そうした中、金正恩氏が今回の訪中に同行させたのが、「金主愛(キム・ジュエ)」とされる娘だった。

金正恩氏が2日、専用列車で北京に到着した際、同氏の後ろにジュエ氏が立ち、中国側の歓待を受けていた。北朝鮮の朝鮮労働通信はその写真を公開している。ただ、ジュエ氏はその後の式典などには同行しなかった。

金正恩氏は政権発足後、今回を含めて5回訪中しており、そのうち3回は妻の李雪主(リ・ソルジュ)氏が同行していたが、今回の訪中に李雪主氏は同行しておらず、ジュエ氏が"ファースト・レディ"の役割を担った。

「後継者教育の最中」と考えられているジュエ氏

ジュエ氏は金正恩氏の後継者として「内定」し、「後継者教育」を受けている最中であるという見方が強まっている。