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トランプ米大統領と韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は25日、米ホワイトハウスで会談し、米朝首脳会談の再開に向け、ともに協力することで一致しました。

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李氏は会談で、「トランプ大統領は、新たな平和をつくるピースメーカーだ。世界のさまざまな戦争が大統領によって休戦し、平和が訪れた」「(北朝鮮の核)問題を解決できる唯一の人物だ」などとトランプ氏を賞賛。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記と会談し、朝鮮半島に平和をもたらしてほしいと要請しました。さらに「北朝鮮に複合施設『トランプワールド』を建設し、ゴルフをしてほしい。彼(金正恩氏)はあなたを待っている」とも述べて、持ち上げました。

トランプ氏は金正恩氏と「今年中に会いたい」と応じています。10月末から11月初めに韓国でアジア太平洋経済協力会議(APEC)が開かれることから、トランプ氏はAPEC会議を抜け出して金正恩氏に会うこともできると述べています。

トランプ氏は記者団に対し、北朝鮮の核開発問題について、「(2016年~20年に)私が大統領でなければ、北朝鮮と韓国は核戦争に突入していたと思う。北朝鮮は核を使う必要すらなく、山中に榴弾砲を埋めている」などと話した上で、核兵器の拡散を止めなければならないと強調しました。

北朝鮮は李政権との対話を拒絶しています。しかし、北朝鮮の金与正(キム・ヨジュン)党副部長は、今年7月の談話で、金正恩氏とトランプ氏の「個人的な関係が悪くないという事実を否定したくはない」と述べており、米朝会談の可能性が残されていることを示唆していました。

またトランプ氏は、「あなた方(韓国人)はいまだに慰安婦問題のことを考えている」と指摘。「日本は前に進みたがっていたが、韓国はこの問題に強く固執していた。遠い昔の出来事のせいで日本と韓国をまとめるのは大変だった」と述べ、慰安婦問題に固執しないよう、暗に李氏に釘を刺した形となりました。

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