全世界で10億人ものファンがいるとも言われる、不朽の名作「スター・ウォーズ」。

7月9日は奇しくも、ジョージ・ルーカスが手掛けた最後のシリーズ「エピソード3/シスの復讐」が日本公開されてから、20周年だという。これだけの年月が経っても、スピンオフのドラマシリーズはヒットを飛ばし、新たな映画もつくられ続けている。

ジョージ・ルーカスは、映画ではなく"宇宙"を創った──この意味で、クリエーターとしては別格と言える。

2025年8月号記事「宇宙時代の今こそ知りたい STAR WARSは実話だった!」では、人々を熱狂させた本作の背景に、「古代ゾロアスター教発祥の歴史」が滲み、さらには「遥かなる宇宙で実際に繰り広げられてきた実話」が流れ込んでいるという、ファンであれば鳥肌の立つような霊的真相を、大川隆法・幸福の科学総裁の霊言を引きながら紹介した。

一方、霊言をひも解き、調査するにつけ、非常に興味深く、示唆に富むテーマが浮かび上がって来る。それが、「ルーカスはいかにしてそのインスピレーションを受け、"宇宙"をクリエイトしたのか」という論点だ。

本欄では、さまざまな言葉やエピソードに触れながら、誌面では触れられなかった「ジョージ・ルーカスの創造学」に迫っていきたい。

病床で悟った「直感を信じる」という哲学

ルーカスの創造性の、奥の奥をたどっていくと、ハイスクール時代のある事件に行き当る。

ルーカスは当時、カリフォルニア州の田舎町モデストに住む、落ちこぼれ学生だった。勉強そっちのけで将来のことなど考えず、お気に入りのフィアットを乗り回し、ドライブとレースに明け暮れていた。

スター・ウォーズのポッドレースや、戦闘機飛び交う緊迫したシーンは、この"スピード狂"時代の体感から来ていると言われる。これらのシーンは「いつ壁や敵機にぶつからないか」と見る者をはらはらさせるが、当時のルーカスは実際に、交差点に入って来た別の車に突っ込んだ。