本誌7月号記事「10年後のあなたをつくる 大川総裁の勉強術」では、大川隆法・幸福の科学総裁がさまざまな著作・法話で説いてきた、王道かつ智慧に満ちた勉強法を紹介した。本欄では、そこでは盛り込み切れなかったポイントに光を当てる。自分の勉強スタイルをつくっていく、新しい視点が得られれば幸いだ。

今回は、「知的生産の大切さ」について。

「生産物なき勉強」は停滞してくる

大川総裁は読書や勉強術について随所で語っているが、必ずと言っていいほど強調しているのが、アウトプットの大切さだ。

自分の考えを本にしてもよいし、雑誌や新聞などに意見を投稿してもよいし、あるいは、人前で話をするようなかたちでもよいでしょう。そのように、勉強したものを外に発表していくことです」(『生涯現役人生』)と説いているが、これを怠ると、さまざまな弊害が出てくるという。

むやみな努力を継続していると、だんだんだるくなり、やる気がなくなってくる(中略)『生産物なき努力』というものを無限にし続けると、やはり、停滞してくることがあります」(『何もやる気が出ない人へ』)

いろいろなものを読んで、それをトータルで統合して体系化したり、あるいは、一つのテーマに沿って知識を構成していく能力がない人は、読めば読むほど、アウトプットというか、知的生産ができなくなっていくんですよ。結局、情報量が増えたら、まとまりがつかなくなって、訳が分からなくなってくるんです」(『大川総裁の読書力』)

『知的排泄』をしないと駄目なのです。『摂取すること』と『排泄すること』はセットなので、新しいものを入れるためには出さなければいけないのです。そのように、『知的生産性』の部分を高めていくと、『知的吸収力』も高まってきます。新しく学ぼうとしたら、まず出さなければいけないのです。学んだものを話すなり、書くなり、仕事で使うなり、何らかのかたちで発表していくことが大事です」(『創造的人間の秘密』)

緒方洪庵、夏目漱石、ドラッカーも勉強法に取り入れていた「アウトプット」