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中国の無人探査機「嫦娥6号」が4日、世界で初めて月裏側のサンプル採取に成功し、離陸したことを、中国国家航天局(CNSA)が発表しました。

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今回の探査は、中国が国家的に推進する月探査プロジェクト「嫦娥計画」の一環です。

月の裏側へは、2019年に「嫦娥4号」が世界で初めて着陸したとされていますが、今回はさらに、同地域の地表や地下から約2キロ相当の試料を採取し、地球へ持ち帰ることを目標としています。

「嫦娥6号」は5月、大型ロケット「長征5号」により打ち上げられました。裏側への着陸は、地球との通信が難しいなか、3月に打ち上げた中継衛星を介しての操作となりました。同機は2日、月裏側にある巨大クレーター「南極エイトケン盆地」に着陸。約2日間かけて活動した上で、上昇機による離陸に成功したと報じられています。

新華社は「人類の月探査史上、前例のない偉業」「着陸機に積まれた中国の国旗が月の裏側に初めて掲げられた」と報じました。

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