2024年7月号記事

忍び寄る大恐慌

私たちの周りには、実は世紀末的現象があふれ返っている。


contents

忍び寄る大恐慌 - Part 1 中東戦争で日本に大恐慌が襲う


ここ数年、想定外の出来事が立て続けに起きている。億単位の感染者を出した新型コロナウィルスの蔓延や、ロシア―ウクライナ戦争で高まる核戦争の危機、再び中東で火を噴いたイスラエル―ガザ戦争の勃発、能登半島地震を含む震度4を超える地震が今年は例年より多く観測されているなど、何が起きてもおかしくない不穏な空気が漂っている。「世界が壊れているのではないか」と思わず考えたくなるほどだ。

構造的問題で日本は大恐慌に

そんな中、大川隆法・幸福の科学総裁はまだ現実化していない、ある世紀末的現象を指摘しており、人類に警鐘を鳴らしている。『小説 地獄和尚』で「『コロナ戦争、大恐慌、核戦争』の三つを乗りきれたらな」と記し、著書『自分を鍛える道』では「新たな世界大戦と大恐慌の危機」と述べるなど、戦争との関連の中で「大恐慌」という言葉を繰り返し訴えているのだ。

大恐慌と言えば、1929年に米ニューヨーク証券取引所の株価が暴落したことに端を発し、世界の国内総生産(GDP)が数年で推定15%減少し、その後に世界大戦が起きた。一般的に大恐慌は通貨が暴落したり、失業者が街にあふれたり、また広い意味では、数十%もの物価上昇が一定期間続くハイパーインフレーションが起きたりすることなども指す。

「今の時代に大恐慌は起きない」と思いたいところではある。だが、危機を危機として直視しない日本の悪い癖について冷静に考えると、日本は大恐慌に陥る恐れのある構造的問題を抱えていることに気づく。

 

次ページからのポイント(有料記事)

シナリオ1 中東戦争で日本に大恐慌が襲う

Interview イランが"核保有"し、中東危うし!─日本に石油が来なくなるリスク─ 矢野義昭氏

中東戦争が起きれば、原油価格は3倍に急騰する