《ニュース》

来年1月の台湾総統選をめぐり、台湾のニュースサイト「美麗島電子報」がこのほど公表した世論調査において、与党・民進党の頼清徳・副総統の支持率は39.1%となり、他の候補者の支持を大きく引き離しています。

《詳細》

美麗島電子報によると、台湾民衆党トップの柯文哲・前台北市長は17.7%で、最大野党・国民党の侯友宜・新北市長が16.3%、8月に総統選への出馬を表明した郭台銘氏が12%となりました。

台湾シンクタンク「台湾民意基金会」が同月に公表した世論調査でも、頼清徳氏は43.4%を獲得し、他の候補者の支持率(柯文哲氏の26.6%、候友宜氏の13.6%)を合わせても、それを超える支持を得ています。

頼清徳氏の支持率はここ最近上昇傾向にあり、一方で、最大野党・国民党の候補者の支持率は「異例の低さ」を記録しています。「頼清徳氏に勝利するには野党が団結する必要がある」という焦燥感が広がる中、台湾大手メーカー「鴻海グループ」の創業者・郭台銘氏が28日に立候補を表明。郭台銘氏は「民進党を失脚させなければならない」として、野党を共闘させるために無所属で出馬したと説明しているものの、野党票がさらに分散される恐れもあります。

《どう見るか》