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インドの製油業者が、ロシア産の原油を輸入する際に人民元決済を始めていると、ロイター通信が関係者の話として報じました。
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3日付ロイター通信は、インド最大のロシア産原油の買い手である国営インディアン・オイルが、6月にロシア産原油の購入代金の一部を人民元で支払ったと3人が証言したことを報じました。また、別の関係者2人によれば、インドの民間製油会社3社のうち、少なくとも2社も一部を人民元で支払っているといいます。
5月には、露ロスネフチ社が輸出した原油についてインディアン・オイル社がドル決済をしようとしたところ、メインバンクのインド国立銀行が支払いを拒否。そこでインディアン・オイル社は6月、インドの民間金融機関を利用して、中国銀行に人民元で支払うことにより決済を行ったといいます。
一方でロイターは3月、政府当局者や銀行関係者の話として、インド政府が銀行や貿易業者に対し、人民元を使わないよう働きかけていることを報じていました。中印間では、ヒマラヤの国境問題で対立が続いています。
インド政府はロシアとの貿易取引にインドルピーや、アラブ首長国連邦の通貨ディルハムを推奨してきました。ただ、ロシアにとってルピーはルーブルへの換金が難しいなどの理由で不利であるほか、「売り手が人民元の支払いを要求している」例もあるといいます。
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